画面をゆっくり動かしてください。どのように見えますか？
オオウチ錯視の解説
中央が周りから遊離して上下左右に動いて見える。
オオウチ錯視とは、静止画なのに場所ごとに別の動きが見えてくることを指します。グラフィックデザイナーのオオウチハジメが米国で出版した作品集の中に、動いて見える錯視図形が含まれていることをシュビルマンなどが発見して、名前をつけました。
動きを検出する脳細胞は、それぞれ網膜上の小さい領域を受け持っています。 これは、その細胞の受容野と呼ばれます。受容野を横切る線が動いたとき、そこを受け持つ細胞は線に垂直な方向の動きしか検出できません。 上記の画像では、横線の多い周辺領域では縦方向の動きがよく検出され、縦線の多い周辺領域では横方向の動きがよく検出されます。 その結果、全体が同じ動きをしていても、中央と周辺が別の動きをしているように見えるのだと考えられます。
